溶接電極の話④

業務日記

昨年同様雪の少ない新年を迎えた米沢市ですが、今月中旬にまとまった積雪があり、その後も雪の日が続いたのであっという間に一面銀世界となりました。これぞ「冬」と言う景色を横目に今年初の更新です。どうぞよろしくお願い申し上げます。

溶接電極の材質選定について問い合わせがありました。過去の雑記(第6号、第7号)でも書きましたが、鉄系の材料には銅系(クロム銅やベリリウム銅など)の電極を、銅系の材料にはタングステン、モリブデン系の電極を使うのが基本の考え方です。その他にめっき処理が施されている材料の溶接では、銅系の電極を使うと電極にめっきが付着することがよくあります。この現象は電極の寿命に関わってくることなので、タングステン系の電極を使って電極へのめっき付着を軽減させるという方法もあります。繰り返しになりますが被溶接物の状態によって最適な電極を選定がすることが大切です。

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